ホリデーワークショップ第3弾は「静物デッサン」です。

絵の基本中の基本、静物デッサンを行いました。

え!これ子供たちが描いたの!!て思うほどの完成度の高い作品ができました。

アキヒロ先生、昔は、、、「デッサンの鬼」!だったんです!!

とにかく描いて描いて、描きまくっていました。

 

僕が東京芸大を受験していた時代は、一次試験が「鉛筆デッサン」で二次試験が「油彩とデッサン(木炭・鉛筆併用可)」の時代だったので鉛筆と木炭デッサンは必死でやりました。

デッサンは基本ができてないと、いくら応用テクニックをやっても上達しないのです。

やはり基本が大切なんですね。

 

ちなみに、こちらが僕のデッサンです。

デッサンは、「ほら、あなたの感性を開放して〜」なんて感覚的なものではなく、具体的な方法論を構築していくものです。

その基本ができれば、自分の感じたことを”描く”ことができます。

と、うんちくはここまでにして、、、

 

今回の静物デッサンでは、本当に質の高いデッサンができました。

論より証拠で、完成作品から見ていただきましょう。  

 

  

どうですか、これらの作品は小学生やキンダーの子たちが描いたものです。

どれも基本に忠実な技法を使い、しっかりと観察して描き上げられたものです。

モチーフ台にワインボトル、果物そして花が”置かれている”状態が見える良い作品たちです。

 

デッサンワークショップの最初の課題は”設定”、つまりモチーフ台にモチーフが”置かれている”ことを理解することです。

  

 

最初に、置かれている(組まれている)モチーフをみんなで崩して(解体)、その後、再度組み直します。

そうすることで、どの位置にどの果物や花瓶そしてワインボトルが置かれているかが理解できます。

 

その後、基本的な幾何形体(四角三角などなど)と有機物(果物などの自然物)の描き方を学びます。

 

 

木炭で描いているので、手が真っ黒〜

夢中で描き、学ぶ姿はかっこいいし良いですね。

 

再度、完成作品登壇。

大人でも基礎デッサンは難しいものですが、ここまでの完成度を持って出来上がりました。

 

子供たちは、本当に素直に基本に忠実にデッサンを描ききりました。

基本に忠実なことは、没個性ではなく個性をより良い形(見る人に伝わる)で表現するのに必要なことです。

 

もちろん、形が甘いところや詰めきれていない場所もありますが、描くことに向き合った”結果”が紙面に定着されています。

子どもたちの真摯に向き合う姿勢が、作品成功の鍵になったと思います。

みんな、ありがとうね!!!