ターム4木曜クラスも2週課題「動物を作る」でした。
こちらのクラスでも、素晴らしい作品が出来上がりました。
月曜プライマリーキッズ
内骨格を持った動物を制作していきます。
1週目は、ワイヤーを使用して動物の骨格を作っていきました。
予め打ってある板を用意。
動物の脚の位置に釘があるので、そこから脚の骨格制作を開始して徐々に上部に移動します。
ワイヤー骨格が終われば、紙粘土で肉付けです。
紙粘土をピンポン玉サイズにして平たくし、骨格を覆っていきます。
一度に大量の紙粘土で肉付けしてしまうと、動物のシルエットが崩れてしまうので注意ですね。
動物の動きや姿勢を考えながら、どんどんと肉付けします。
2週目は、肉付けを完了させてからの着色です。
着色する際にも単に一色で塗るのではなく、動物の体の部分で異なる色を考えながら行います。
例えば、コアラは灰色と白だけではなく少し茶色がかった部分もあります。
そういった細かいところにも注意して着色していきました。
完成した動物たちは本当にしっかりとした構造を持ち、しっかりとしています。
カンガルーは、特徴的な後ろ脚と尾で立ち上がる姿勢をしています。
ティラノサウルスも同じように、後ろ脚で立っていますね。
しかし、尾が地面に接しておらず後ろ脚のみで自立しています。
これは、内骨格があるからできる姿勢なんですよ。
象さんもそのガッシリとした体をよく表現されています。
ワイヤーにる内骨格もしっかりと制作されていました。
そして、動物制作と同時に色彩を学んだ生徒さんもいました。
この課題で「彩度」と「明度」に関係を利用した平面構成です。
上記、カラーと白黒の写真を見比べていただくとわかるかと思いますが、描かれている猫とその背景で色が異なります。
その異なる2色の組み合わせですが、白黒にしたときの”明るさ”は等しかったりそうでなかったりします。
例えば、右下の猫ちゃんの絵。猫が緑で背景が青ですよね。
色で見た場合は、猫と背景が違う色なのでしっかりと区別できます。
でも白黒にした場合は、その2つが似たような明るさ(明度)をもつので、絵全体で見た場合に大きな一枚としての見え方が強いんです。
要するに主役の猫が目立ちにくい。
こういった色と明度のテクニックは、絵画で頻繁に使われています。
こんど美術館や絵を見る際に、気にして見てください。
きっと違う見え方ができますよ。
と、動物を制作したり色彩の不思議さを学んだりと実りのある授業だったと思います。
来週以降も楽しんで美術を実践し学んでいきます。