週末に、メルボルン美術館 (NGV: National Gallery of Victoria)で開催されているトリエンナーレ (3年に一度の国際美術展)に行ってきました。

お目当ては、草間彌生の作品です。

この展示は、入場料が無料なので気軽にいけるのもいいとこでうすね。

 

トリエンナーレとは?

日本では、トリエンナーレというイタリア語の音で (伊: Triennale)呼ばれていますが、英語ではTriennialでトリエンナル。

意味は「三年ごとの」で、美術の世界では3年に一度の国際美術展という意味で用いられます。

 

このトリエンナーレ、日本では「横浜トリエンナーレ」や「瀬戸内国際芸術祭」などが有名です。

瀬戸内国際芸術祭は、ベネッセが主体で管理している「直島」「豊島」「犬島」などの瀬戸内海の島々が舞台となって開催された国際美術展覧会です。

 

草間彌生

出典:Wikipedia

草間彌生は、日本人アーティストとしては”超”が付くほど世界で有名。

テレビなどのメディアでも多く取り上げられるアーティストです。

 

ルイヴィトンとコラボレーションしたアーティストで、お店で極彩色で点々が沢山ついているルイヴィトンを目にした方もいるかと思います。

 

前述の瀬戸内国際芸術祭では、草間彌生(黄色のカボチャ)の作品をはじめ世界で活躍する日本人アーティストの作品、また世界中からアーティストを集めて開催された展覧会です。

直島には地中美術館という安藤忠雄設計の美術があって、作品も然ることながら美術館自体も作品として楽しめるものとなっています。

 

この地中美術館は「作品のために設計された空間(部屋)を持つ美術館」なので、一般的に壁に作品が掛かっている状態とは違って「自分(鑑賞者)が作品の空間に入り込んで鑑賞できる美術館」になっています。

この美術館には、クロード・モネをはじめウォルター・デ・マリアやジェームズ・タレルといった世界の大御所の作品、それも巨大作品なので、そのスケール感だけでも楽しく鑑賞できます。

 

 

ウォルター・デ・マリアの作品は、直径2.2Mの球体が展示空間の中央に配置されていて圧巻です。

ちなみに、ウォルター・デ・マリアは男性です。

 

現在では、日本各地でトリエンナーレやビエンナーレ(2年に一度の国際美術展)だ開催されています。

 

と、トリエンナーレで話が脱線しましたが、本題に戻りましょう。

 

草間彌生の作品

お目当ての草間彌生の作品は、鑑賞者が作品の一部を作っていく”参加型の作品”でした。

どのようにして参加するかというと、赤い花が全面に貼られている部屋があり、鑑賞は入り口で”一輪の花”を手渡されて、それを部屋の何処かに貼るのです。

 

花をいけるようにして、作品を一緒に制作していくというもの。

花をいける、たむける。

これは、世界共通で他者にたいしての感謝や愛情をあらわす行為。

また、人類が文明を築く前、猿人類の頃にも行われていた行為とも言われます。

 

鑑賞する行為自体、その時間も含めて草間彌生の作品が進行していくというものです。

美術館で作品を”見る”ことに対して、鑑賞者が直接的に作品に”介入する”のアンチテーゼとも取れるし、美術 により深く鑑賞者を誘う優しい表現とも取れる作品ですね。

 

子供も楽しめる場所

他にも面白い作品があり見ごたえ十分。

 

また、子供向けに体験型美術展があり遊びもしっかり確保できます!

 

お昼ご飯は、美術館内のカフェでもいいし、アートセンター・メルボルン (Arts Centre Melbourne)前のカフェ、はたまた、その近くのフードコートでもいいですね。

お弁当を持参して、NGVの反対の公園で食べてもいいですね。

 

 

NGVは企画展だけではなく、常設展示も面白く楽しめます。

日本文化やアジア文化にまつわる美術品、展示品も多くあるので学びの場としてもいいですね。

 

お時間ある時に、足を運んでみてはいかがでしょうか。